金魚のエラ病治療記

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(急に暴れだした金魚。エラ病が発症している)

2017年2月、私はインターネット通販で、4匹の金魚を購入しました。ですが、ほどなくして、
水槽の中で異常事態が起こっていることに気付きました。

まず初めは、4匹とも水槽の隅で固まって、動かずに縮こまっていたのですが、一番小さな一匹が、狂ったようにのたうち回り始めました。その後、あとの3匹も同じ動きをするようになり、ひたすら底砂に鰓をこすりつけています。これは、典型的なエラ病の症状でした。

エラ病とは

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(よく見ると白い粒が見えると思います。これがエラ病の原因である寄生虫です)

エラ病とは、寄生虫が金魚の体表やエラに感染しておきる病気です。エラ病を引き起こす主な寄生虫には、
ギロダクチルスなどの種類があります。これらの寄生虫が金魚に感染すると、最初の数日間は、金魚は鰓を閉じたまま、
まるで冬眠しているかのようにじっとしています。ですが、しばらくすると、体表の粘膜を破って、寄生虫が
浸食を始めます。この時、金魚は寄生虫を振り落とそうと狂ったように暴れだし、底砂に体をこすりつけ始めます。

金魚の抵抗力が弱り寄生虫が異常繁殖すると、体表だけでなくエラをふさいでしまうため、最終的に死に至る非常に危険な病気です。ちなみにギロダクチルスは季節の変わり目に
もっとも活発になり、春先や梅雨、秋口はこのエラ病が猛威を振るうため、多くの金魚が命を落とします。

私が最初に行った対処法

私は、金魚がエラ病に感染したと知るや否や、すぐに以下の対処を行いました。まず、水質に問題がある可能性があったため、
50%の換水を行いました。さらに、0.5%の食塩水を用意し、塩浴を行いました。だいたいの寄生虫は塩に弱く、円錐の中では
生きていけないため、初期の状態ならば塩水浴は効果があるとされています。ですから、とりあえず塩浴させて一日様子を見ました。

しかし、塩浴を行っても効果がないばかりか、症状がかなり進行してしまいました。特に、最初に発症した一番小さな個体は、鰓の動きが非常に荒くなっており、
今にも死にそうでした。魚病薬を使用するという方法もありましたが、私はそれをしませんでした。なぜなら、近頃の寄生虫や病原菌は、薬剤耐性を獲得しており、
市販の魚病薬を投入しても全く効果がないのです。これは、2年前に金魚がエラ病になった時に思い知らされていたので、魚病薬を投入することはしませんでした。

しかし、2年前発祥したエラ病の際には、塩浴に関しては非常に効果がありました。ですから今回も塩水浴で治そうと思いましたが、まったく効果なし。
困った私は、最後の手段を選ぶことにしました。

勝美商店のレッドスタースメルチ、ブラモスの投入

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(スメルチを投入すると水が赤くなります)

現在流行中のエラ病など、薬剤耐性を獲得した寄生虫や病原菌に効果がある、唯一の治療法が、勝美商店が販売しているコンディショナーです。
勝美商店の店主は、水産系の大学で魚について学び、金魚などを20年以上養殖した経験のあるベテランです。さらに旧ソ連が研究していた魚病薬などを独学で学び、
ついに、オリジナルのコンディショナーを開発するに至ったのです。勝美商店が販売している「レッドスタースメルチ」というコンディショナーは、魚の体表に巣食う寄生虫を、
殺すのではなく、魚の体から引きはがし、餓死させます。ですから、薬剤耐性を獲得させることなく、これらの寄生虫を処理することができるのです。

さらに、寄生虫だけでなく、尾ぐされ病や穴あき病の原因となる、カラムナリス菌なども薬剤耐性があります。ですから、レッドスタースメルチの他に、
これらの細菌性の感染症に効果がある「グラナータ」、炎症を鎮め、今まで不治の病といわれた松かさ病などに効果がある「ブラモス」などを販売しています。

勝美商店のこれらのコンディショナーは、魚病薬や塩浴が通用しなくなった金魚の病気に対する、現在では唯一の対処法です。
私はすぐさまこれらのコンディショナーを取り寄せ、金魚の水槽に投入しました。幸い注文から2日という、とても短い時間で届けてくださったため、
金魚が息絶える前に投入することができました。

最初は、1ccあたり1リットルの割合で、「スメルチ」と「グラナータ」を投入しました。そして、手順書通りに、6時間ごとに、「スメルチ」の濃度を倍にしていきました。
グラナータは、36時間で1,5倍になるように濃度を調整しました。ちなみに、「スメルチ」には水中のアンモニアを無害化する成分が含まれているため、2週間程度換水の必要はありません。

 

3倍浴の時点で、後から感染した3匹についてはだいぶ回復しました。鰓を早く動かすことも、暴れだすことほとんどもなくなりました。
さらに、合併症の細菌感染症で、ヒレがボロボロになっていた個体も、元通りに回復していきました。ですが、最初に発症した個体だけは、なかなか良くなりませんでした。
白い粒々のような寄生虫が体中に付着し、だいぶ苦しそうに鰓を激しく動かしています。私は、「スメルチ」の濃度をもっと上げてみてはどうかと考えました。
推奨されている「スメルチ」の濃度は3倍までですが、さらに濃度を上げれば、この小さい金魚の体についた寄生虫をはがすことができると考えたのです。

結果、小さい魚も濃度を上げた翌日に、寄生虫は綺麗にはがれ、鰓の動きも正常に戻りました。これで、エラ病についてはひとまず収束したといえるでしょう。

新たなる戦い

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(エサを与えていないのに、金魚がむくんでいます。これは松かさの初期症状です)

エラ病はひとまず収まりましたが、今度はさらに厄介な問題が起こりました。金魚4匹のうちの2匹の体が、むくみ始めたのです。これはおそらく、金魚を長く飼育したことがある人でなければ気付きませんが、
まつかさ病の初期症状です。素人が見ても、金魚が少し太ったようにしか見えないため気付きませんが、このまま放置すると、やがてうろこが逆立ちはじめます。
そして、文字通り松ぼっくりのような姿になってしまい、死に至るという大変危険な病です。松かさ病は、寄生虫が内臓に入りこんで起こる場合や、
病気によって免疫異常を起こし、アレルギーのような理由でうろこが逆立つ場合、単なる食べ過ぎや内臓破裂によるものなど、様々な原因があります。

食べ過ぎによる場合以外の松かさ病を、以前の魚病薬で治療するのはほとんど不可能だといわれていました。私も、過去に何匹もの金魚を、この松かさ病で失った経験があります。
ちなみに、金魚以外の魚が松かさ病に感染することはほとんどありません。このことは、販売されている金魚のほとんどが、おかしな薬剤耐性菌などに侵されていることの証左でもあります。

ですが、勝美商店では「ブラモス」というコンディショナーを販売しています。「ブラモス」は、簡単に説明すると、人間の薬で言うところのステロイドのような役割を果たします。
金魚の免疫機能を正常に戻し、開きかけたうろこをもとに戻し、松かさ病を治すのです。私は、「スメルチ」「グラナータ」を購入するとき「ブラモス」は購入していませんでした。
まだその時点では松かさの兆候に気付かなかったのですが、結果として、このような事態を招くことになってしまいました。このまま松かさ病が進行すると危険な状態になるので、急いで「ブラモス」を
注文することにしました。「ブラモス」が届くと、6時間ごとに濃度を増やし、3倍の濃度で薬浴させました。

薬浴して2日経過しましたが、体のむくみも収まり、だいぶ健康になりました。まだ、体表には白くなった粘膜が少し付着していますが、4匹ともだいぶ快方に向かいつつあるといえます。

まとめ

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(薬浴から一週間経過。ほとんど健康体だといってよい)

やはり金魚の病は早期発見が一番大事です。ただ、適切な治療を早めに行えば、最悪の事態は回避できるといえます。ですが、薬剤耐性菌の感染力はすさまじく、
あっという間に病気が進行するため、魚を毎日よく観察することが大切です。

最後に、勝美商店の店主が前におっしゃられていた、市販の金魚は全て薬剤耐性菌や寄生虫に汚染されている、という言葉を再認識させられました。
もう2度と、同じ通販サイトから金魚を購入することはないでしょう。次からは信頼できる専門店でしか購入しないようにすると固く心に誓ったのでした。

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